夏の終わりのあたりから気持ちとは裏腹な感じのズレが生じたままどんどん時間に流されてきてしまった。拠りどころのない褒め言葉で持ちあげられて、足元がおぼつかないまま神輿に担ぎ上げられて気付いたらフリーフォールが落ちるのをヒヤヒヤ待っているような気分。もうなにをやってもダメというような、穴があいてしまった風船がシワシワにしぼんでいくようなどうしようもなさを感じつつ、どこでどうズレたかなと数ヶ月前を遥か遠くにおもう。そんなふうに目の前の出来事をどこか他人事みたいにおもうくせに人に会えばやけに饒舌で、そんなんで「わかってるなあ」とか「やっぱ違うなあ」とおだてられても穴の開いた風船に空気を送り込むような虚しさを感じる。世の中にはもっとすごい奴がごろごろしているんだ。まあそれについては、おれはおれしかできないからいいとしても、そのなんだ「いいね!」みたいな安っぽい称賛の言葉が聞きたくておれはいろいろやってんじゃないんだよ。おれは、もっと、こう・・・なにがしたいんだろう?