無免許流茶碗披露

千利休が長次郎に焼かせた黒い茶碗が樂茶碗のはじまりでありヒエラルキー的にも黒が最上位である(とされている)(ような気がする)(感じの空気が漂う)(つまり)(はっきりとは言えないけど)(そんな感じ)(てことにしとけよ)(な)(へへへ)。で、その樂茶碗を拵えてきたわけなんだけれども、白と言われれば黒、黒と言われれば白といった不屈のパンクスピリッツでもって世間が黒っていうんなら白だ!という具合に白い茶碗を拵えたのだった。つうか、黒の釉薬は加茂川の石をゴリゴリに砕いて塗るため手間がかかるのでオプション料金が必要と言われ、白や他の色(朱とか緑とか)ならセット料金でいけるっていうんで不屈のパンクスピリッツでもって金を惜しんだのだった。あと、桐の箱も破格値とはいえ追加料金が必要だったので厳格なコスト管理でもって紙の箱で梱包してもらうことにした。うるせえ!ケチとか言ってんじゃねえ!
そんなふうにして拙者が拵えた茶碗が手元に届いたのでインターネット限定公開する候。

セット料金の箱



まずは蓋外しの儀



続いて梱包材広げの儀



箱からそっと取り出すの儀



ぺぬーん!



ん?どうなの?



なんだっけ?どうしたかったんだっけ?



あら!シャレオツ!かわいい!



モザイクタイルみたい


いちおうこの茶碗を作ってたときに考えてたことを補足させてもらうと、お茶の席で茶を飲む際のルールに「正面を外して飲む」っていうのがあるんで、とりあえずその「正面」っていうのを柄を入れて作った(樂茶碗としてああいう柄が入ってるのがアリなのかナシなのかは知らない)。そんで、正面以外の口を付けそうなところは湾曲させて飲み難くした。けっ、ザマーミロ!みたいな。その結果がアレ。茶道やら華道やら「道」のつくものっていうのは基本的なルールというか縛りの上に成り立っているように思うんだけど、そこを完全に踏み外さないようにふざけるというか境界線を跨いで半分外道っていうのがおもしろいかなって。そんな感じ。