バンク侍切られて放尿

金融機関へ融資の申し込みに行った。「溶鉱炉建設はあきらめない!」と爽やかな熱意を盾に金を引き出してやろうと思ったのだけど、そもそも溶鉱炉なんか造るつもりはないことに気付いたので、拡張員の泣き落としっぽく「ウチの娘が不治の病にかかってアメリカで移植手術を・・・」なんつって小芝居を打ってみようかと思い直した直後、病名を訊かれても恋患いですとか言いそうなのでやめてオネーチャンを雇い「あのね、今月ポイント足りないの。来週同伴できないかな。あと金貸して」みたいな感じで誘惑してみようとしたのだけど、女の子と飯を食わせたところで一銭にもならないし食い逃げされたらたまらないので、しのごのぬかしやがったら「おへどにしますよ」と言うつもりで腹を括ってというか腹をふるつもりで行ってみたら拍子抜けするぐらいすんなり融資が通ったので大事に至らずに済んだ。恵愚母様の御蔭です。

パンク侍、斬られて候 (角川文庫)

パンク侍、斬られて候 (角川文庫)

途中まではゲラゲラ笑って、幼馴染の超人的剣客とお互いの素性を知らないまま必殺技を繰り出すところなんか、ちょっとした軟便体質だったら確実に脱糞してるぐらい大笑いしてたのだけど、マッチポンプみたいなのが発動してから雲行きが怪しくなり、大臼から先は完全に過程が破壊されて退廃というか全否定というかパンクらしいデストロイっぷりというか、まるでフロム・ダスク・ティル・ドーン [DVD]*1のような退廃っぷりだった。ゴルフに例えるなら15番ホールぐらいまでそれなりにまとめてたのに16番ぐらいから急にアイアンでざくざく耕して大麻とか植え始めて18番ホールから飛び立ったヘリがガソリンを空中散布して全ホールを焼き尽くすような感じ。主人公が主人公である必要なんかどこにもなくて、申し訳程度に伏線は回収されたけどそれがどうした?ってくらいクライマックスが全部飲み込んで溶かしてしまった。

読み終わってパタリと本を閉じたら白い煙かなんかが出てシュッと発火して本自体が燃えて無くなるぐらいがお似合いだとおもった。

*1:2とか3とか出てるの知らんかった!観ないけど