エンコー日記

三車線の道路で交差点の手前が左折専用車線と直進と右折専用車線になってるようなところあって、直進の車線の列に並んでたんだけど、前の車が右折専用車線のほうへみんな避けてまた直進の車線に戻ってるので、轢き殺された動物の骸が転がってるのかなと思ってゆるゆる進んでみると、一台の赤いmini('92より以前のキャブ車と見受けられる)が停まってて動かないみたいだった。とりあえず右車線に避けてまた真ん中に戻って信号待ちしながらバックミラーで様子を見てたんだけど一向に動く様子がないのでガラ空きの左折専用車線をバックで戻って紳士服の店の駐車場に車を停めてminiに近寄っていった。運転手は携帯電話をポチポチしながら必死でキーを捻ってるんだけどエンジンが掛からないみたいなので「とりあえず後ろ酷いことになってるからそこ入れちゃいましょう」と言って運転手にハンドルを操作してもらって、同行者と二人で押して駐車場に避難させた。セルは回ってたんでおそらくキャブレターの調子が悪くてエンジンストールしてるんだと思ったのだけど素人が道具もないのにごちゃごちゃ言うより車屋さんを呼んだ方が早いから、それじゃ車大事にと言ってその場を後にした。たぶん20年ぐらい前の年式だと思うんだけど綺麗に乗ってたのでこれからも大事に乗り続けて欲しい。
とここで終わるといい人みたいだけど、あれが国産の好きでもなんでもない車だったら放置してたと申し添えておく。あ、でも運転手が綺麗な女の人だったらどんな車でも助ける。白タイツで堤燈袖で首にバウムクーヘンみたいなのつけて白馬に乗って満面の笑みで登場する。