嬢を悦ばして旨い汁を吸うたった1つのセンテンス日記

この講義ももうすぐ第1800回を迎えるところとなりましたので、いっぺん入門編に戻ろうと思います。というわけで本日は、今夜から使えるナイトパブ等での実践テクニックを復習していきたいと思います。キャバクラ、スナック、ナイトパブ等に夜な夜な入り浸っている社会的不適合者の皆さんならご存知かと思いますが、あの手合いの接待型飲食店に来訪すると女給がやってきてあれこれ世話を焼いてくれます。水割りを作ったり灰皿を交換したりティシューでコヨリを作ってくしゃみをしたりと甲斐甲斐しく世話を焼いてくれますが、それは全て貴方に好意を持っているからではなくお金の為です。しぶしぶです。そこのところを履き違えると途端にスポーツ新聞に載ったりSPAの記事になったりするので注意が必要です。ですが、女給の皆さんも人の子ですから良い印象の客には良いサーヴィス、悪い印象の客には悪いサーヴィスという具合に客の態度如何で様子が違ってきますから、ここはひとつ良い客の振る舞いを身につけて頂いて女給の皆さんから鍋で言えば鍋奉行、焼肉で言えばお母さん*1のような隅々まで行き届いた心配りのサーヴィスを引き出してみましょう。ビをヴィにすると格好いいよね。

あの手合いの店において世間一般に上客とか良い客と呼ばれるお客さんはどんな人物像でしょうか。やさしいとか、会話が上手とか執拗に乳を揉まないとか、そんなイメージを持っている人は間違っていますので認識を改めたほうがよろしいかと思います。身も蓋もない話ですがお店にとって良い客とは惜しみなく金を使う人を指します。女給の皆さんはお店に所属しているわけですからお店にとって良いことが自分にも良いことであると盲信しています。実際ピンサロではポコチンをチュウチュウ吸っている事柄から窺い知ることができます。だからといって無闇矢鱈にポコチンをでろーんと放り出しても警察沙汰になったりケツ持ちと呼ばれる広域暴力団の末端組員の方などに店の外に連れ出されて金品を剥奪され身包み剥がされてケツの穴にチューリップかなんかを挿されるので気をつけてください。お店にはそれぞれのルールがありますので、入店時にボディタッチは即退店ですと言われたのならどんなに柔らかそうなボインでも触らずに我慢するかボーイの見てないところで触るかなにかの拍子にドサクサに紛れて触るように心掛けましょう。でも50%の確率でそのボインは偽者であることも覚悟しておきましょう。

いよいよ本題ですが、スカンピンで最下級層な私たちがどうやって良い客になるかということです。それはやはり『会話』以外にすることもないのでそこに帰結するわけですが、野面を下げて女給の皆さんの話に「へえ、すごいねえ!」とか「わあ、すてきだねえ!」なんて合いの手を入れて持ち上げようったってそうは問屋が卸しません。それは女給の皆さんの仕事ですから慣れっこなんです。そんな取って付けたような感嘆符なんかユッケの上のかいわれ大根程度の価値しかありませんから彼女たちの胸に感動の嵐を去来させることなど到底無理な話です。むしろどこまで誉めそやすのか試すために話が「カレーうどんてカレーの味がする」とか酷いところに向かいます。それではと彼女たちのリアクションを上から被せる感じで「おれなんてさー」とか「そんなのよりも」という話にしてしまうと、仲良くなりたいのか言い負かしたいのかわからなくなるので、大きく見せようとして対決姿勢は取らないでおくことが肝要です。また、おもしろい話をしてやろうとか、ホロリとさせてやろうなどと思うのはお勧めできません。そういったことが狙い通りにできるスキルがあるのならあなたは今頃、結婚詐欺師かなんかになって札束でメスどもの横っ面を引っ叩いていることでしょう。おら、しっかりしゃぶれよ、とか言ってることでしょう。

時間もありませんので結論にまいります。要はお金を遣わずに好意を得ようとしているわけですから好意を既成事実としてデッチ上げてしまえばいいだけの話です。おまえおれのこと好きだろ?って言われ続けたらちょっとした人格崩壊を招いて「あれ?好き?なの?・・・・・ジュン!」みたいな感じになるのです。名付けて『上のお口は嫌がっても下のお口は悦んでいるぞ作戦』です。では、具体的にどうするかお教えします。会話の最中に何かを尋ねられたら

それはなに?おれのことが好きってことなの?(鼻で笑う)

と返事をするだけです。問い掛けの全てをこれで返すといい加減うざいので3回に1回ぐらいに留めておくと効果的です。あと、集中的に使っておいて忘れた頃にもう一度使うのもラーメンの麺を全部食べちゃってスープを飲んでたら叉焼のカケラが出てきたような嬉しさに似たお徳感があるので試してみる価値はあると思います。ちなみに先生は昨夜このテクニックを駆使して20分ぐらいで交代していく女給の皆さん全員から

あー、好き好き(超棒読み)(しばらく目を合わせてくれない)

と告白されました。やったね。超モテモテだね。サーヴィスは一言で言うと「おざなり」でした。
以上のことを踏まえたうえで寂しい中年の皆さんは楽しいナイトライフをお過ごしになったりならなかったり勝手にすればいいと思います。次回は破門編を予定しています。

*1:焼けてるよと言って充分に加熱された肉を皿に放り込んでくれる人