アクセサリー店はじめました

会社の空き部屋を使って新しい商売を始めることにしたのだが赤ちゃん用品店は失敗であった。詐欺まがいな客引きで入店させるところまでは完璧だったのだが、スタイだとかミトンとか、その道の人にしか買ってもらえないという落とし穴がポッカリ空いていた。気を取り直して再び黄色い表紙の職業別電話帳で世間にはどんな商売があるのか調べてみたら赤ちゃん用品の次には『空き缶回収』とあったのだがそれでは空き部屋利用にならないので次を見たら『アクセサリー』とありこれも何かの縁かと思ったので、早速アクセサリー店を始めてみようと思う。
一口にアクセサリーと言っても身体の各部位で分類しても質感や嗜好で分類してもおいそれとは的を絞りきれないので、ここはひとつ「レア物」に拘っていきたいと思う。マニア受けすれば薄利多売をしないでもやっていけるからだ。となるともうタイのパダウン族が身につけている真鍮の首輪だろう。猛者ともなると32個とか付けるらしいので在庫がいっぺんに捌けていい。

ただ、こいつをどうやって頭を通してるのか知らない。つうか合成写真にしか見えないこれ。