青色申告会はじめました

会社の空き部屋を使って新しい商売を始めることにしたのだがアウトドア用品店は失敗であった。男の子の助平心を満たすためにテントや燃料を開発したものの女の子の貞操を守るために親爺に密告せねばならないジレンマに陥り計画が頓挫してしまった。それもいい思い出と再び黄色い表紙の職業別電話帳で世間にはどんな商売があるのか調べてみたら七番目に『アウトレットモール』とあったのだがよくわからないので八番目を見たら『青色申告会』というものがありこれも何かの縁かと思い早速青色申告会を始めてみようと思った。
そもそも青色申告会というのは何かというところから考えていかなければならないと思うのだが、これはおそらく「会」というぐらいだから何人かが集まったりするのだろう。その会の目的が「青色申告」だというのだからおそらく映画で見かける麻薬中毒患者やアルコール中毒患者の方々がデイルームのような集会場のようなところで輪になって座り

男性:「やあみんな、おれ、ジョージ」
聴衆:「こんにちは、ジョージ」
男性:「もう、2週間、酒を呑んでないんだ」
聴衆:「すばらしいわ、ジョージ」
聴衆:「がんばってるじゃないか、ジョージ」
男性:「へへへ」
医師:慈悲深い笑みを湛えた表情で深く頷く

みたいなことをやっている会ではないかと思う。こう、青色について。

男性:「やあみんな、おれ、ジョージ」
聴衆:「こんにちは、ジョージ」
男性:「・・・空って・・・青いよね・・・」
聴衆:「すばらしいわ、ジョージ」
聴衆:「その発想はなかったよ、ジョージ」
鈴児:「でも曇りや雨のときは青くないよ」
男性:「あ、ああ、そうだね・・・」
鈴児:「おまぬけジョージ!おまぬけジョージ!小便漏らして屁をこいたー!」
聴衆:「おい、やめろよ!」
鈴児:「やまもとジョージ!やまもとジョージ!おれにはおまえが最後のおんなー!」
聴衆:「やめろって言ってるだろ!」
男性:「ううう・・・(すすり泣き)」
聴衆:「おまえが酷いこと言うからだ!ぼがっ(殴る音)」
鈴児:「うるせえ!みんな死んじまえ!ドガガガガガガ(マシンガン)」
医師:青褪めた顔で救急隊員を手配する

というわけで青色申告会は恐ろしすぎるので何か別の商売を考えようと思う。