超短編小説『クワガタの暴動』

「おなかすいたからちくわぶでも食べよっと」菊はそう言うと蓮根を咥え水遁の術で深いところまで潜っていくも足が攣って溺れてしまった。その頃、金閣寺では謎のクロアチア人が餅を喉に詰まらせて涙目になっていたのだが、打倒将軍家のレジスタンス一味としては事態を看過できぬと怒り心頭で厚揚げに七味唐辛子を振りかけて食べ「これで俺たちもレジスタンス七味だな!」と月に向かって喜び叫び、宴の夜は八十八夜続いたので山羊がメエと鳴いた。たぶん。