遺書


筆者近影(たぶん)
ここをご覧のナイスでラブリーな皆様とお別れをしなくてはならないかもしれないときが、刻一刻と迫ってきておるのでここはひとつ御挨拶の一つでも書いておかなければと思い至りまして、こうして筆を取っておる次第でございます。思えば今年の2月に牡丹雪のそぼ降る名神高速道路をほぼ徹夜状態のまま半日ほど東へ向けて運転して大阪からこの街まで帰って来たわけですが、そういう過酷な環境で無事生還を果たしたのは奇跡に近いものがあると感慨深く思うわけでります。そして明日も大阪へとネオン煌く繁華街へ誘蛾灯に飛び込む羽虫の如く赴くわけです。なにも飲み会なんてキャンセルすればいいじゃないかという声もありましょう。しかし、しかしながらにそれを振り切ることは叶わないというのが大人の悲しい性なのです。どうかわかってやってください。私だって何も好き好んでおっぱいを揉んだり乳首を舐めたりして「たのしー!」と蒸気した顔で叫ぶわけではないのです。何が悲しくてポロンと突き出た乳房を群衆の眼前で下から包み込むように優しく揉んで「ちょ、それエロい」とか言われなくちゃならないというのですか。神は死にました。風営法の縛りでおっぱいパブが閉店となった後も、宿へ帰って翌日のために鋭気を養うこともできず、ただただ夜が明けるまで煌びやかな女性に歓待されつつ飲食に勤しみ「お姉さんはやっぱりタコ焼きが好きな大阪人なわけだから、竿よりも玉を中心に舐めたりするの?」などという発言を睡魔に襲われながら、もうどうにでもなれ!という心持ちで繰り広げなければならないのです。果たしてどれくらいの人々に、この、私の悲哀をご理解いただけるのでしょうか。そうやってホテルに辿り着く頃にはすでに陽は昇り、ほとんど寝ないで翌日の過密スケジュールを経て帰路につくわけです。そしてこの街まで中年を満載した車を運転するのは誰あろう私なのであります。京都のあたり、京都から滋賀のあたりまでに恐ろしい睡魔に襲われることは明白です。私はそれに耐えられるであろうか。否。私は睡魔に勝たねばならないのですなぜなら私には皆を無事に家まで送り届ける責務があるから。もし火曜日の朝刊に『名神高速道路でワンボックスが大破。死傷者8名』というような見出しを見かけたならば、このパソコンを破壊して頂きたい。せめて死にゆくものへの贐として、私のアレコレを綺麗に流し去って欲しいのです。破壊しないまでもフォーマットして欲しいのです。ZIPファイルだけでいいんで。大変長くなりました。、また乱文でお恥しい限りでございますが、これを以って私の遺書とさせて頂きます。お母さん、僕はおクンニのために行って参ります(敬礼)。