絶望と欲望と男の子が女の子

大阪に行くたびに、新しい世界の扉が開いてる気がするよ

『男性なんてのは所詮女性の亜種みたいなものですから』って前に読んだ本にそんなような言葉が載ってた記憶がある*1。ちょっと曖昧だけど。人類という種の多様性を作るために男性が存在するのであって、(遺伝子が)その気になれば女性だけの世界でも人類は生き残っていくとか、そんな話だった気がする。ああいう研究をしてる人たちってのは「ずっと先の将来はどうなってるか」を知りたくて過去のことを穿り返して、今までにこういうことがあってこういう道を辿ってきただとかを調べてるんだろう。そうやって未来をコントロール可能な状態に持っていくためにいろいろ調べてみたら、なんか男ってあんま価値なくね?みたいな答えが出ちゃったと。

ただ世界はもっと混沌としていて競馬なんかでも馬柱なんかクソの役にも立たないように、わけわかんないのが出てきて制圧しちゃったり法則っていうのはあるようで実際はない。答えを弾き出すための方程式に代入する変数が無限にあってキリがないっていうか。たった一つ「腹が減ってるか」が入る変数があるだけで感覚の針なんか真逆に振れるように、ルールや法則なんてのは全くアテになりゃしないんだ。探求して知ることが無駄とは思わないけれど。

というわけでなんだか話が最初っから逸れてるんだけど1泊2日で大阪へ行ってきた。全行程を3部作とするなら第1巻と第3巻はすでに写真付きで当たり障りなく他所へ書いたので心当たりのある方はそちらに目を通して頂くとして、ここには抜け落ちている第2巻の日記を書くことに。つうかおまえらそういうの待ってんだろ?ポコチン腫らして襞をヒクヒクさせて待ってたんだろ?陽が暮れてからの話しか聞きたかねえんだろ?こんなミソクソ一緒の日記なんかそういう需要しかないんだろ?いや、待ってないの知ってるからそこでイラッとしないで。閉じないで。
予定じゃ晩飯の後はキャバレーに行くことになってたんだけど、飯を食ってる間に急遽二次会の会場を変えたらしく、なんだかみんなはしゃいでた。ショーが始まるからといってグダグダしてた宴会を締めて店を出ると「時間が時間が」とか言いながら歓楽街を足早に進んだ。そんなこんなで行った二次会の店はベティのマヨネーズって店。全然知らんかったっす。

店に入って座るとおネエさんがやってきて少しだけ話をしたらショーが始まるからと言って、他の席にいたおネエさん共々ステージの裏に消えていった。ショーはだいたい1時間ぐらいやってたんだけど、ダンスとかネタっていうの?なんかコントみたいなことしたり、手品師が出てきて手品したりして、そろそろ観るのも疲れてきたなーって頃に終了した。

ショーが終わるとさっきのおネエさんじゃないおネエさんがテーブルについてお喋りをした。いわゆるニューハーフとかオカマの人と喋るのは初めてだったんで、そもそもその道に入るキッカケについて聞いてみた。「性同一性障害」という言葉が頭に浮かんだ。現象に病名や障害といった名前が付くと途端に物々しいし型に嵌めるようになりがちだけど、おネエさんは「女性として男性を愛したい」と物心ついた頃から思っているのだと当たり前のように言った。いろいろな苦労をそうとは聞こえないように話すおネエさんの話を聞いて「ふうん」とか言いながらそれを理解しようとするほうがおこがましいなと思った。全てのオカマがそうなのか知らないけれど、あの人らは頭で考えてそうやっているわけではないのだから、こっちとしても頭で考えてもどなるものでもないのだなと。そして何度も繰り返される「女性として男性を愛したいの」という言葉を聞いてて、どういう男性を好きなるのかと思って尋ねたときに「キャスケットを被ってる方なんかタイプよねー」という返事を聞いてる僕の頭の上にはキャスケットがあった。もちろんネタなんだろうけど、男性と女性が好意を伝え合うのだって難しいのにあの人たちはさらに難しいウルトラCな告白をしなきゃなんないわけで、ひょっとすると本命の男性にだってそんなふうに冗談交じりに探るような台詞しか言えないのかなと想像したら健気だなって思った。それ罠か?

すっかり勝手におネエさんがんばれ!てな気分になったところで時間になって店を出た。出口のところにさっきのおネエさんが立っていて「ごちそうさまでした」と言ったときに「またいらしてね」と両手を広げたので咄嗟に抱擁を交わしてみた。おネエさんは凄くデカかった。頼りがいのある広い胸に抱かれるちっちゃいおれ、みたいな感じだった。おっぱいは柔らかかった。

その後、キャバクラへ行って男も潮を噴くのだということを知った。知らないことが多すぎる。

なんていうか好奇心みたいなものだけでいろんな話を聞いたり実際見たりしたときに、全然知らなかった世界の扉がギギギっつって少し開くのだけど、そうやって好奇心だったりもう少し後ろめたさのな探究心みたいなもので扉を開けていった先にある大きな扉を開けたとき、そこに見えるのは遺伝子学者が見ちまった諦観に辿り着くような無情の光景なのか、それとも自分や誰かの人生を楽園に変えるようなナニカがあるのだろうか、そんなふうに壮大な方向に話が進んで困ってんだけど、実際はオカマバーとキャバクラ行っただけっていうね。話膨らませすぎ。

*1:甚だしく勘違いしているかもしれないことを申し添えておきます