書きかけで更新しちまった日記

夏を思わせるような暑い日はシャワーを浴びて毎日の入浴を済ませていた。子供の頃は浴槽のお湯を洗面器かなんかで汲んで体や頭を洗った後の泡を流してたから今でも浴槽にお湯を貯めて入るときは汲んだりしないのだけど癖で椅子に座って体や頭を洗う。シャワーで済ませるときは立ったり座ったりするのが面倒臭いから立ったまま体や頭を洗う。そうすると浴室内の姿見が目の前にあって否応なしに全身がよく見える。その昔シンドラーのリストという映画にナチスに捕虜として囚われていたユダヤ人役の人々があばら骨を浮き上がらせて骨と皮といった風情で出演してたのだけど、かくいう僕もずっと昔からそういう体型をしてたので、鏡の中の自分に向かって「もうちょっと肉が付いたほうがいいんじゃねえかな」と思っていたのだけど、このまえ不意に自分の姿に変化を感じた。ちなみにマグナムの大きさは全く関係ない。

違和感の正体は腕板にちょっと肉が付いて上腕二頭筋も心なしかふっくらしていたことだったのだけど、筋肉がふっくらというのもおかしな話で、明らかに肉(脂肪)なんだろうけれども、なんだか人並みの胸板及び二の腕を労せず手に入れた気がして嬉しかった。嬉しさのあまりフン!フン!とボディビルダーのように鏡の前でポージングしてみたら、力の入れ具合がおかしかったみたいで首がちょっと痛かった。ともかく薄着の季節がやってくる前にゴラム体型からの脱却にご満悦だった。浴室から出てフンフン気分*1で身体を拭いた後、全裸でヘルスメーターに乗ってみた。100g単位で目盛が刻まれた円盤がクルクルっと回転して、ビヨヨーンと揺れて止まった目盛りに愕然とした。もう十何年も変わらない体重がいきなり6kg増えてた。こっそり6kgも。

世界戦が望めるような煌く才能はないけれどこれまで国内ランキング上位で踏ん張ってきたんだ。勢いだけの若い奴には負けねえ。俺は日本ボクシング界の星野一義になるんだ。世界に羽ばたいていく奴らの登竜門になるんだ。世界を目指すなら俺を倒してから行けっていう存在に。そうだろうオヤっさん?俺のボクシング人生これで間違ってないよな?それにしても今度のアイツはモノが違うかもしれない。俺のボクサー生命もアイツのパンチで砕かれちまうかもしれない。だけどそれでもいいさ、それが俺の選んだ道だから。さあ、計量だ。バンタム級は俺がいる限り甘くないことを教えてやる!ってあれ?これライト級の体重じゃん!なんだかよくわからないけれどそれぐらいのショックを受けた6kg増だった。

そんでまあ6kg増の理由もなんとなくどころか明白で、単に食べすぎというか海鮮丼を平気でおかわりするぐらい白飯の暴食だからだ。そして「太ってる奴はロッカーじゃない」って吉井さん(ロビンソン)が言ってたからロッカーじゃないけど白飯はどんなおかずでも2杯までにしている。焼肉のことを想うと白飯がないと死んでしまいそうだ。白飯=タンパク質=ザーメンという三段論法でたくさんオナニーすればいいのかなとか思ったけど、白飯食いたいがためにオナニーするのも悲しいので、とりあえず白飯を我慢しつつ腹筋とか腕立てとかしようかと思う(夏休みの宿題的にまだやってない)。夏真っ盛りになる頃には弛んだライト級から引き締まったバンタム級に返り咲いてみせる。夏バテとかすると暑くて食えなくて勝手に体重落ちに期待しつつ。

*1:ボディビルダーが全身にオイルを塗りたくってメキメキと音が聞こえるほどに気張りながら顔だけ変なふうに笑ってる気分