熱狂日記

未来なんてのは所詮真っ暗闇で明日くたばるかもしれない僕らが確信できるようなことなんてナニモナイ。たった一つだけわかっていることは未来にあるのは破壊と破滅と廃墟の街だ。
信用とか信頼なんてのは走りながらで構わないと嘯きながら愛すべき夢見がちなおっさん共に召集をかけた。「大きな流れを作るのは一人の熱狂だ」ってテレビのプロデューサーやってた人が言ってたらしい。言葉は溢れているものだから振り返って当て嵌めればなんとでも言えるのだけど。真っ暗闇に向かって自身の両目からサーチライトを照射して光り輝くなにかを見つけるんだ。僕は僕を信じる。僕自身にとことん惚れ込んで熱狂する。熱狂が熱橋となって僕の中の燃え盛る気炎が伝播していく。そのために手を繋ぐんだ。過去を語るには僕たちは若すぎるし現在を嘆いて全部ユダヤ人のせいにしたところで明日は真っ暗闇のままだ。あそこでチカチカ明滅している光を信じようぜ!と、大風呂敷を広げて尻に火が点いたおっさんたちと大いに盛り上がり焼酎のボトルを空にした。そして余勢を駆ってオネーチャンの店へ意気揚々と乗り込むとおっさん一同でクンニについて熱く語って嫌な顔された夜であった。サイテー。