留まる言葉たちに囲まれて

空がとても爽やかに青いのでしみったれたことをほざこうと思います。
この空ってのはどことでも繋がっていて、地球にいる限りどっかの空の下にいる人もこの空っていうか膜みたいなものに覆われていて、アフリカ人もアラブ人もインディアンもユダヤ人も俺も膜の下にいて、今この瞬間に空を眺めている奴がいたら俺と繋がっているっていうか、同じ膜を眺めてんだなあとか思った。アフリカまで飛ばなくても北海道でも沖縄でもいいんだけど。なんつうかその膜の上のところにいたら全員同じ距離だなあとか。意味わかんないなこれ。そんで前にもこんなこと考えてたなあと思ったら、なんかいろいろ思い出してきてっていうかこれまでにあれこれ言われた言葉なんかを思い出したんだけど、嬉しかったとか嫌だったとか言われた瞬間に針が振れた言葉たちが、こう、時間の膜っていうか、あー、なんて言うんだろ、球体の円周上から眺めてるっていうか聞こえてるような感覚になって、俺はずいぶんと幸せなのだなあとか思った。同時に足りてねえなあとも思った。こんな天気のいい日の真昼間からくだらねえこと考えてんじゃねえよって。空がどうとか膜がどうとか、そんなサイズで納まんないで、空の向こうの宇宙の果てのそのまた向こうのことを想えよって。言葉ってのはやっかいだよね。