噛まずに飲む日記

あれはどういうことだったのかなあと全く想像もつかないような出来事だったら割りと忘れてしまうのは簡単なのだけど、あれってもしかして・・・っていうような具合に手がかりが残っているようなときは記憶も割りと残っている。だけども想像してることがあんまり具合の良いようなことじゃない場合っていうのは、悪いイメージに蓋をするように『わかんないや』ってことにして逃げてしまう。後になって点と点を結ぶ線が割りとはっきり見えてやっぱり具合の悪い想像が当たってたときに、そいつを否定する理由はもうないし、『わかんないや』ってことにしても無駄っつうか具合の悪いことに変わりはないから、もうその毒をごくんと飲んじまうしかないのだけども下手に味わうと死んでしまうかもしれないので噛まずに飲んでさっさとうんこにして出してしまったほうがいいと思った。うまく飲み込めずに吐き出してしまうかもしれないし、やっぱり腹を壊してしまうかもしれないけれど、飲み込まない限りは免疫力はつかないしさっさとそいつを食ってしまわないと次の皿が出てこない。毒だと思ってたものだって意外と栄養素になって血肉になって丈夫な身体を作ってくれるかもしれないし。食ったものがこの身体を作ってるんだから好き嫌い言ってないでとにかく食っちまうしかないんだろう。そうやって初めて『経験』ってのになるんだろうね。