当店では本番行為は禁じられています的なさじ加減が大事

話が面白いっていうのは「驚き」が不可欠だと思うんだけど、あんまりにも驚きの仕掛けが凝りすぎていると興醒めしてしまうもので、そこらへんのさじ加減が難しいっていうか驚き度を決定しているゼロ点が人それぞれなので、むしろ驚き値そのものよりも、ゼロ点からの跳ね上がり方なのかしらとか思った。今思った。っていうか思ってもない。なんか尤もらしいことが言いたかったので適当に言葉をそれっぽく並べただけ。おなかすいた。あと眠い。

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せっかくなのであらすじを説明すると、廃墟みたいなところでぶっ倒れてて目が覚めたら記憶喪失になってる。そんで、周りに数人いるのだけど揃いも揃って記憶喪失になってて、誰が誰でそこがどこでなにやってたんだっけ?っていうのが解明されていくお話。で、なんかの映画で見たなあっていう脇役の人がやたら出演してて、主役の人は交通事故で女房子供を失って記憶喪失になった役をやってた人なので、ハリウッドで最も記憶喪失な男アワードにノミネート。準主役にプライベートライアンで狙撃手の役をやってた人。グリーンマイルにも出てたので、トム・ハンクスと一緒じゃないと妙に落ち着かないアワードにノミネート。あと眼鏡のおじさんとか警官のおじさんとか、どっかで見た顔ぶれ勢ぞろい。脇役フェチにはたまらないキャスティングです。
ああ、そんでね、話の仕掛けとしてはどこらへんで謎を明かしていくかっていうのがキモだと思うんだけども、半分ちょい過ぎぐらいで相関図的なものが明かされるわけ。でも、いくらなんでもその設定のままエンディングってこたあねえだろうって疑ってると、やっぱりラストで「そうきたか!」という納得できるヒネリがあるわけ。でもこの映画、もうひとヒネリしてるんだよね最後の最後で。なんかそれが余計だったなあって。いや、わかるよ、わかる。そこヒネリたい気持ちわかるんだけど、そこで余計なことをしなくてもっていう残念な感じがしちゃうんだよね。
わたしゴムしない人は信用しないのって言うから最初はゴムするんだけど、なんか盛り上がっちゃって備え付けのゴムじゃ足りねってなって、勢いで生でしちゃうんだけど盛り上がってるからまあいっかみたいな空気が漂ってて、それに安心してたらうっかり中で出しちゃったみたいなね。最後の最後で余計なことしちゃうっていうね。まさにこの日記がそうなんだけどね。