特別に意識しなくたって演技してるようなもんだけど
家族*1っていうのは決して破棄したり解約したりできない契約なんじゃないかと思うけどな。体面体裁っていう社会的な契約でもあるし、DNAなんかの肉体的な契約でもあるし、全てを赦してあげようと思わない人もいると思うけどたいがいの人は赦せちゃうんじゃないかな。そういう心理的な契約でもある。そもそも憎しみっていうのは自分と同化できない鬱憤みたいなもんだろうから、元々は同じになりたかったってことだろう。あれはこうだって言い切れるほど単純じゃないってことぐらい知ってるので、契約みたいなもんだって思うだけなんだけど。
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「これは小学生の学芸会だ」っていう台詞が出てくるんだけど、そういう家族の風景を作ってるっていうか演じてる奥さん=小泉さんのモットーは家族の中に秘密を作らないってことで、まあ小泉さんは大嘘つきなわけで、秘密っていうのは「言わないこと」という色合いが強い気がするので本当じゃないことを言ってる場合もうそれは真実を秘匿しているんじゃなくて嘘ついてるだけっていう。嘘と秘密は違うと思うんだな。おにぎりが好きなんだな。そんで流れ的には、偽りの風景→崩壊→再生っていう感じなんだけど、その崩壊っぷりが凄まじいっていうか小泉さんの迫真の演技っつうか地だよねあれって感じでキレっぷりが恐ろしいんだ。あと、ラストに近いあたりにバスの中で愛について語る板尾さんが格好よかった。冒頭のあたりの映像はちょっと酔う。
*1:読み返すと家族っていうより親子についての意味だこれ