正体が知られてる店では比較的シモネタ控えめです

記憶を失くすほど泥酔したことはないのだけど昨夜の日記を書いたことをよく覚えてない。というか帰ってきておっさん達と交換した名刺を整理しながらわざわざPCを立ち上げてペチペチと日記を書いたのは覚えているんだけど、あんなくだらない(いつもだけど)日記を書いていたことを覚えてない。たぶん酔っていたというより眠かったんだとおもう。とっとと寝ればいいのに。
顔の長いママが言っていたのだけど、外資系の会社が増えたことや公務員倫理法の絡みで医療製薬方面の客足がパッタリ止まってしまったそうだ。それがどの店にとっても結構なダメージになっているらしい。確かに商売上オンナのコの店に落とす金っていうのは無駄な金かもしれない。『仕事』の本筋を考えればそのアプローチはなくてもいい。そんなことより空いた時間で勉強したりしてスキルアップを図ったほうがいい。でもなあと思う。なんていうかインプット過多なんだバランス的に。仕入れた情報をシンプルにアウトプットすればするほど「それ誰の受け売りだよ」と思ってしまう。わかりきった正論ばっかり吐いてるんならもう人間である必要がなくて、なんかもうATMのロボ女みたいなのが「オカネチョーダイ」とか言ってりゃいい。
原始時代を思う。たぶんでっかい獲物を担いでるやつがモテたんだと思う。その現代版の縮図が飲み屋にあるように見える。オンナのコを前にしてゲヘゲヘ言いつつ仕事の話をする。マーケットっていうマンモスがいて、それに近いのが接待される側で一見そちらが有利に見えるけれども確実にその肉が手に入るかどうかは不明で、もう片方の接待してる側っていうのは契約できさえすれば相手を足がかりにマンモス丸ごと一頭とはいかないにしろ足の一本ぐらいは手に入る。いつ食えるかわからない巨大な肉よりいますぐ食えるそこそこの肉を担いでいる奴の方が魅力的に見えるんじゃないか。それを会議室でやったんじゃ利権に近い方が強すぎるからオンナのコの前でいい格好したい下心的なものを駆け引きの道具にして飲み屋なんだと思う。
日々入力された情報を意図的に変換して出力して場を盛り上げつつ真意を垣間見せて、自分に有利な状態にもっていくっていう当たり前なんだけど面倒臭い行為が飲み屋の無形文化財的な風景であって、そういうふうに使えないとそれこそ無駄金をドブに捨ててるのと同じだよなあとか思った。でも実際オンナのコが隣に来ると仕事の話なんかした試しがない。かわいいな俺。