木村祐一さんが好演してました。あんな検事いやです。
男兄弟でもいれば違った感じ方をしたのかもしれないけれど、なんだか
絵空事のように思えて共感とかそういうの全然なかった。田舎社会とか家業が云々というあたりも想像に難くない世界ではあるのだけど、なんかそれだけでお兄ちゃんの人格形成を語ってしまうのは強引というか、あの兄貴は全てにおいてサボリすぎなんじゃないかと思ったし、知りうる限りの兄弟(おっさんや子供全て)を思い返しても、大抵の弟さんていうのは親父もそうだけど兄貴の背中を見て育ったという感じなので、あそこまで突然変異的に出来が良いのなら庇い方もああはならないのじゃないかとか、とにかく雑念が飛び交って仕方ない映画だった。都会暮らしの人が田舎のことをぼんやり考えたりするとああいうふうになるんだろうな的なギャップっつうか、
ステレオタイプだよねそれというか、まあなんつうか兄弟や家族を囮にした田舎への恨み節であったような気がする。
香川照之さんは全ての荷物を肩から降ろすことができて嬉しかったんだろうね。逆にオダギリさんがノスタル
ジーを介して背負ったっていうか。ルーツは逃げたり忘れたりできないよっていうことなんだろうね。