彼女の母親とできちゃったので彼女とは別れるみたいな

ひさしぶりというのも憚れるほど一方的に音信不通なポジションに追いやったあいつみたいな感じで映画館というものとは疎遠な関係なんですけれども、なんだか急に顔がみたいというような気分になって行ってみようかとおもったのでなにが上映されてるのか調べるためにとりあえずコタツに入って新聞を開きつつテレビを点けてみたらスカパーでカジノ・ロワイヤルの古い方をやってたので、これを観終わったら映画館へ行って新しいやつを観るのじゃー!観るのじゃー!という天からの啓示みたいなのを受けた気になったけどそのままテレビで観て満腹になっておしまいみたいな感じなので相変わらず映画館へ足を運ぶという行為からは疎遠なままで。これまでに蜜月もないけど。

番組案内のところに007シリーズの番外編でパロディだって書いてあったんですけれども、こういうのって時代背景とか話の本流っていうか茶化す前の事実関係を知ってないと笑えないので「スメルシュ」と聞いたときに冷蔵庫の消臭剤かなにかかな?などと思ってしまう輩では充分に笑えないのです。ボクみたいに。そしてこの映画に流れる笑いのペーソス*1っていうか、ペーソスって言ってみたかっただけでよく意味がわかってなくて、白身魚かなにかのソテーに格好つけてクルっと丸く弧を描いてちょろっとかかってるベージュ色したソースみたいな語感なので、サウザンアイランドドレシングとかオーロラソースみたいな酸っぱい味がするんだとおもいます。映画の中身はオースチンパワーズみたいな感じだったのでバカバカしい空気が好きな人はシニカルな笑いがよくわからなくても半笑いで観れると思います。ボクみたいに。
そしてきっと新しいほうのカジノ・ロワイヤルもスカパーで放送されるまで観ることはないんだろうなと妙な自覚があるのでちょっと残念な気分。

*1:そもそも「笑いのペーソス」って使い方しないらしい