とりとめもないはなし

辛気臭い話を引っ込めようとおもったので。

オオキニのはなし

大阪のラーメン屋がこの街にも出店してきた。食って金を払って店を出るときに従業員一同が「おおきにー」と大合唱する。なんていうかそれを聞くと馬鹿にされている気分になる。だってあんた大阪に縁もゆかりもないこのへん生まれのヒップホップ育ちで具合の悪そな奴はだいたいトモダチなパートのおばさんじゃんか!みたいなことを思うわけで。あの「おおきに」は感謝の意を示す言葉なんかじゃなくて「よいしょー」とか「オーエス!オーエス!」みたいな掛け声のようなものなんだろうから言わんでよろし。

オーエスのはなし

運動会シーズンともなれば北は北海道から南は沖縄まで(離島除く)全国各地で綱引きが行われていることと御慶び申し上げるのだけれども、綱を引いてる奴隷たちの横で旗を振って掛け声をかける係りの人がいて地方によって「よいしょ」とか「オーエス」とか違うらしい。このへんでは「オーエス」が半馬身リードしているようだ。先日行われた地区の運動会において夜の蝶然とした艶かしいご婦人が縦ロールの栗毛を振り乱して綱引きに参加されていたそうだ。旗係りの「オーエス」の掛け声に合わせて例のご婦人も大きな声を張り上げていたそうなのだけれども彼女の真後ろの位置で綱を引いていた知人が言うには、ご婦人は「オーエス」ではなく「オー!イエス!」と叫んでおったそうだ。話を聞いて思わず「トレイシー・ローズか!」と言わずにはおれなかったのだけれども、ご婦人はもうちょっとで勝てそうだというときに「アイムカミングッ!」と叫んだという部分は作り話だと思った。

運動会のはなし

運動会シーズンなのでこんなのかんがえた。

『100mを3秒で走る男
クラスに気の合わない生意気なヤツがいた。おれは運動も勉強も決して出来るタイプじゃなかったが、あいつにだけは何事にも負けたくなかった。運動会のかけっこの練習であいつに負けた。おれはもう悔しくて悔しくて本番では絶対負けないように公園の周りをぐるぐる走りこみをした。何周かしたところで頭がクラクラしてきてその場に倒れた。夢の中で神様みたいな光ってる爺さんに出会った。おまえの望みを叶えてやろうかと爺さんが言うから「100mを3秒で走れるようにしてくれ」とお願いした。当時、口裂け女の噂が流行っていて彼女がそのスピードで走るというから真似をした。実際おれは100mを3秒で走れるようになった。あいつどころかこの地球上におれより速く走れる者はいなくなった。しばらくするとクラスに空を飛べるヤツが現れた。その後は目からビームを出すヤツや、車を念力で投げ飛ばすヤツが現れ、あの生意気なヤツはあろうことか瞬間移動できるようになっていた。あのときするべき願い事はなんだったのだろうかと毎朝通勤電車に揺られながら考えるおれは100mを3秒で走れるだけ男。ただちょっと足が速いだけの男。

とりとめもないはなし

このまえ麻雀をしたら国士無双イーシャンテンになったんだけど、イーソーとイーピンが全然ツモってこれませんでした。て、いま考えたんですけどどうですかお客さん。