カッコイイマン

このあいだ飲み屋に行ったら真っ赤なドレスを着て背が高くて声の低い女の人が隣に座ったんだけど見た目が、A.ニューハーフ、B.ハーフ、C.フィリピン人、D.日本人女性、みたいな感じでクイズかしらと思ってライフラインのオーディエンスを使ったらCが70%ぐらいだったんだけどAでファイナルアンサーしたらDだった。だけど喋ってる間ずっと日本語上手だなーて思ってた。

でね、薄い水割りかなんかを舐めながら喋ってたらいつの間にか人生相談みたいになってて、相談者おれなんだけど、そのニューハーフもどきな人が言うには「男の人っていうのは背中でしか語れないのよ」ってことらしいのよ。そうかー?て思ったんだけど、まあ、そうなのかもしれないなって妙に納得しちゃってね。結局さー「おれこんなんだけど」って前置きするのも、あとで「実はさあ」っていうのもナシってことなのよね。落ち度があったとしても目を瞑れるぐらいのリアルを見せろってことなんだって。尚且つ、やんなきゃいけないことはキチっとやらないとダメで、痛いところが現在進行形っていうのは最悪なんだって。うひょーハードル高けえー!って一瞬思ったんだけど、当たり前っちゃあ当たり前なんだよね。そんで、やっぱそういう人のところに人は集まるし、そういう人なら過去になにがあっても笑って済ませちゃえるんだって。そんなふうに言われて確かになあって思ったから、いい話をありがとうって言った後で、ちんこ取って改造が済んだらセックスしようぜって言ったら頭をペシンて叩かれた。「もうっ」とかそういう感じじゃなくて、割と骨に響く感じで。ちかごろ頭叩かれてばっかりだ。