わたしの浄化まち

このまえ会社をやっている友人と話をしていたら「最近、虚栄心が全然なくなったし、年々心が綺麗になってくる気がする」と言っていた。確かに以前はすごく高価な腕時計をしたり、ブランドもののスーツを着たり、○○を買っちまったなんてことを言ってたのに、腕時計はしてないし作業着だし話の最中に商品名はいっこも出てこなかったもんだから、そんなもんかなあ、でもまあたまたまそういう時期なんじゃねえのかなとそのときは思ったのだった。
仕事上で知らない人に業務を説明したり、広告宣伝で事業についてどう伝えたらいいのか、というようなことを考えたとき、自ずと言葉が綺麗になるというかなかなか嘘はつけないもので、若干のハッタリは混入したとしても割と本気で優等生のような言葉になる。そしてまたお客さんもそれを信じて来てくれるのだったら、やっぱりどんどん優等生になってゆくのだろうなと思った。つまり年々心が綺麗になってくるというのは、あながち間違いではないんだろう。
じゃあおまえはどうなんだと問われれば、まだちょっと汚れている。少しぐらい臭い方が相手も身構えないんじゃないかと思ったりもする。おそらくそういうケレン味が取れて初めて一丁前になるんだと思う。ただ、思ってもない奇麗事を並べるぐらいなら半人前で結構だよと思うんだけど、それも代表としてはどうなのかなと思ったりしてクネクネする毎日。いい歳こいて。