バニシング・ポイントは観たけど面白かったかどうか忘れた

クエンティン・タランティーノリチャード・リンクレイターのような会話の洪水映画を吹替えで観れる人はある意味凄いと思う。リアルタイムでそれを処理して理解してゆくんだから、そういう映画は字幕ないとツラい。そんでまあ、あの監督が創造する暴力もここまで来たか、というかこんなのもあるのかと驚いた。この脚もうすぐ千切れますよっていう強調がいやらかったし、脇道をニヤつきながらカッ飛んでいくカート・ラッセルのあの面!あの狂気!であった。ラストがああいうシーンになるっていうのは、タランティーノは表裏一体になったサドでマゾなんだろうなって思った。いわゆる濃い嗜好というか。そういう自覚を保安官に代弁させてた気がする。この前の加藤何某っていう男が秋葉原で起こした事件について警察に捕まった後で申し訳ないって言ってるという話を目にしたときに、ピュッとしたらどうでもよくなった、という心境がすぐさま思い浮かんだ。おまえヤリたいだけだったんじゃないのかって。スタントガールがやけにユマ・サーマンに似てるなあと思ってたんだけど、彼女はキルビルで実際にスタントやってた人なのね。