おきよめ日記

地球は毎年九州と四国を合わせたぐらいが砂漠化してってるってことらしい。もしそれが桜前線みたいな感じだとしたら来週末あたりにはここいらへんも砂漠になる予定なので、どうりで暑いと思った。それにしても暑すぎるだろうと思ったのは喪服着てたからで、昼すぎの暑さ爆発新宿のサクラヤ的な時間帯に葬式(告別式)に行ってきた。砂漠全く関係ない。出掛ける葬式の大半が仏教っつうか仏式ってやつなので、香典返しに『おきよめの塩』っていう塩の小袋が付いている。マジックカットとか書いてあんのにビヨーンで伸びてしまってちっとも千切れないようなビニル袋ではなく紙の小袋なので切り放題、塩振り掛け放題なのだけど、とりあえずそこのところは本筋とは関係ない。
ちゃんと調べてないのであの塩がどういう了見なのかよく知らないのだけど、作法的には葬式に行って家に帰ってきたときに塩を体に振りかけて身を清める、とそんな感じなので、葬式→死人→幽霊とかウヨウヨ→ねない子はおばけになっておばけの世界にとんでゆけ→聖なる塩→悪霊退散、みたいな感じでおばけをエンガチョするのだと思っている。それって故人をおばけ扱いするバチ当たりな考え方だと薄々感じてはいるけれど、そうとしか思えない。
そんでいっつも思うのは、葬式に自動車で行ったら塩かけるのって帰るとき車に乗り込む前じゃねえの?ってこと。だって車の中おばけ満載じゃんよ。車から降りて家の玄関先でいくら塩振っても車の中におばけがいたら意味ないじゃんよ。電車だって同じで、ほれ、新幹線のホームなんかでおまえらレザボアドックス気取りかよって喪服軍団とか見かけるけど、あの人らが塩かけずに新幹線に乗り込んだら車内はおばけだらけじゃん。それって幽霊列車じゃん。「お弁当、ビールにサンドウィッチはいかーすかー」って売り子が内心「ウィッチ」は魔女だけどな!ケヒヒヒってほくそ笑んでたら恐いじゃん。終点は油屋だったりしたらコキ使われちゃうじゃん。ってうまいこと言ったつもりなわけじゃなくて、こう、ほら、暑いねって、夏だねって、そういうことだよ。