『次の人』ってところが一番面白かった

個人的に申し訳ないと思うのだけど30もいくつか過ぎてるにも関らず福島県っていうのが日本地図で一体どこなのかよくわかってない。仮に、都道府県名が入ってない地図上で福島県を指せ間違ったら全財産没収ゲームというのがあるとしたら無一文になる自信があるくらいよくわかってない。ほんとうに申し訳なく思う。ごめん。でもね、ちょっと好きになったよ福島県いわき市

危うく『借りてきたのに観なかったDVDアワード2007上半期ノミネート作品』に入りそうだったのだけど、返す直前に思い直して観てみたら面白かった。どこがどう面白かったのかわからないんだけど面白かった。たぶん流れ的には青春群像みたいなものの上っ面をなめてるだけなんだろうけど、出演してた踊り子の人たちってのは実際あんまり踊れない人がレッスン受けて踊れるようになったみたいなので、そういうところでリアリティがあったのかもしれない。あと、炭鉱が閉鎖になる間際の、こう、なんていうか『捨てられない人たち』の悲哀みたいなものが結構ビシビシきた。沈没してゆく船の乗組員に、まだなんとか岸まで辿り着けるって必死で漕いでる奴がいて、もう無理だって海に飛び込んでいく奴がいて、船の中のことしか知らないのなら本当に沈むのかわかんないからどっちも最もだと思うんだけど、漕いでる奴っていうのはせめて飛び込む奴の邪魔はしちゃだめだっていう、そこで自分のこれまでを認めさせようとするなっていう、なんだろうな、うん、よくわかんない。
あと、エンドロールで「寺嶋純子」さんの名前がいつの間にか「富司純子」さんになっていて驚いたので、時代に取り残された炭鉱夫みたいだと思った。