脳内補完っていうけど単に手抜きじゃねえのか

カンヌ映画祭なんちゃら賞には二度と騙されないと固く心に誓ったはずなんですけれども、忘れた頃にまた騙されるというか「ご指名はございますか?」「カンヌちゃんで」みたいな流れに。もう何度もフラれてるのに。

ブロークンフラワーズ [DVD]

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無気力IT成金おやじが存在を知らされてなかった息子の母親を探す旅というあらすじ。20年前に関係のあった元恋人たちを訪ねるわけですけれども、そこらへんで描かれる歳取った元カノとおっさんの交流みたいなものは添え物でしかない。やる気のない無口なおっさんをだらだら見せられて、そんなおっさんが最後の最後で吐く台詞に全てを掛けたっていうか、その瞬間に「なに言ってんの?」と視聴者にツッコミを入れさせるための長い前フリみたいな映画だった。そんで、まさかこれで終わりじゃないよねっていう嫌な予感通り話をまとめず丸投げでエンディングを迎える。こういう余白のある映画ってすっきりしなくて肌に合わない。好きな人もいるんだろうけどさ。

ちなみに

隠された記憶 [DVD]

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これが記憶にある丸投げムービーの中でのチャンピオン。