無免許流茶会様式
監修みたいな立場で携わった茶室が完成した。茶室開きをすると呼ばれたので行ってきた。
- あいにく着物を持ってないのでスーツを着ていく
- 白いソックスを足袋代わりに履いていけと聞いていたので行きがけのコンビニで調達
- あとなんか持ち物があった気がするんだけど全部忘れた
- 危ぶむなかれ行けばわかるさ!(シャクレながら)
- 亭主は紋付袴姿で待っていた
- ちょっとした「○○組三代目襲名式」みたいな風情
- 座敷に通されて『桜湯』という飲み物を出される
- 茶碗を取って確かクルクル回すはず・・・と思ってクルクル回す
- それは回さなくていいんだよ・・・と言われる
- 桜の花の塩漬けみたいなのが入ってて、けっこう美味しい
- もう一人の招待客を待つ
- 待ってる間、お菓子に使う紙を貰うなどする(普通なら持参するのかも)
- もう一人が遅れてやってくる
- 彼にも『桜湯』が出されたが彼は茶碗を回さなかった
- 普段着のくせに!生意気な!
- 亭主の挨拶「作法に不行き届きがあればご了承を」と言われる
- 「絶対気付かないので大丈夫です」と答える
- いっぺん表に出てにじり口から茶室に入る
- 四つん這いで進む
- 亭主が茶道具を水屋から運び込むのを所在なさげに眺める
- 盆に乗って出された和菓子を貰った紙の上に乗せる
- せんべいみたいなのと、クッキーみたいなのと、ボーロみたいなの
- お茶を用意してる間に食べていいと言われたので食べる
- せんべいみたいなやつは、粉っぽくてあんまり味がしない
- クッキーみたいなのは、栗きんとんを固めたものらしく喉が焼けるぐらい甘い
- ボーロみたいなやつがおいしい
- 抹茶(薄茶)が出される
- 畳の縁からこっち側に一旦置いて「頂戴します」と言って土下座
- 茶碗をクルクル回す
- 漆塗りの黒い茶碗なので何周させたかよくわからない
- 飲む。けっこう旨い。
- 「結構なお点前で」とか言うはずのところを普通に「ごちそうさま」と茶碗を返す
- 「この掛け軸は、とか言って亭主とやりとりをするんだよ」と教えてもらう
- 早速「掛け軸は・・・一期一会って書いてありますね・・・」と言う
- なんだかなあ・・・という顔で笑われる
- そこの茶室の造りについていろいろ話しをする
- 亭主が茶道具を片付ける様子を足の痺れ具合を気にしながら見守る
- 四つん這いでバックしながらにじり口から出る
- 予想通り足が痺れて上手く歩けない
- 感想を聞かれ、全然わからないけど緊張感がおもしろいと答えた
- 亭主が着替えてくるのを待ってご飯を食べに行く
- 別のテーブル席に白髪で髭の人がいて「恐い人だ」と目を合わせないようにする
- (後でわかったのだけど)お医者さんだった。
- ひと通り食い終り、じゃあオンナのコのいる店に、ということになる
- そのまえに寿司を食おうという話になって寿司屋に
- 回ってない寿司屋は久しぶりでうまかったけど腹パンパン
- オンナのコのいる店に行くも腹パンパンすぎて喋るのもだるい
- 飲み屋で合流したおっさんが酷い酔い方をする人だった
- オンナのコたちが半笑いでSOSのアイコンタクト
- おれ腹パンパンで苦しくてそれどころじゃない
- なんだこれ?って朦朧としてくる
- 店を出てなんだか知らないけどまた寿司屋に行く
- 腹パンパンのくせに目の前のアワビと鳥貝をほおばる。旨い
- 腹パッツンパッツンになる
- つか、腹ピキピキもうじき裂ける!てなる
- グデングデンのおっさんがさっきの店に行くとか言って寿司屋を出る
- エレベーターに押し込めて逃げる
- 呼ばれてタイ料理の店に行く
- もう食えないので座らずに挨拶だけして帰る
というように茶道というものは非常に奥が深いことを知るのであった。