プロレスラーすごい

スカパーでやってたから観たんだけど最初の10分ぐらい見逃してる。

力道山の経歴について全然知らなかったんだけど、たしかチンピラに刺されて死んだということだけ曖昧に記憶していて、その最期のシーンがやってきてしまうのが惜しい感じで観れたっていうことは面白かったんじゃないかと思う。自ら髷を切って角界から去ってしまい、うらぶれて飲み屋で暴れているところにプロレス界へと誘うハロルド坂田(モデル:トシ東郷)というマッチョが登場して力道山を子供扱いするんだけど、その坂田を演じてたのが武藤敬司日系人役っぽい中途ハンパな和製英語を繰り出してておもしろい。日本プロレスを立ち上げた後にタッグパートナーとなる柔道家、井村昌彦(モデル:木村政彦)を演じてたのが船木誠勝で、シャープ兄弟にやたら打ちのめされる軟弱者でおもしろい。力道山がいた二所ノ関部屋出身の横綱で、後に力道山の後継者としてプロレス界に転向してくる東浪(モデル:東富士)役が橋本真也。う、動いてる!しゃ、喋ってる!とか思った。あと、秋山とかモハメド・ヨネとかも出てたらしい。気が付かなかったけど。登場してた外人レスラーも本職だそうだ。で、力道山役は韓国の俳優さん。
お話もおもしろいと思ったんだけど、それ以上に本職のプロレスラーがプロレスラーを演じているところがおもしろかった。力道山役の俳優はプロレスラーじゃないのにプロレスラー然としていて、プロレスラーのみなさんはプロレスラーのくせにプロレスラーっぽくないのがなんだか滑稽だった。プロレスは八百長だとかシナリオが決まっているとかそういう話はゴマンとあるけれど、たとえプロレスラーがプロレスの試合を演じているのだとしても、この映画で力道山役をやってた韓国の俳優さんよりよっぽど上手に演じていて、なんか、プロレスってすげーな、とおもった。