極私的着地点

いまさらと思っているのでリンクを貼らないまま話を進めるのだけど、例のアレ、よしもとばななという小説家の人が居酒屋でどうのこうのという話。あのエピソードを読んでみて、客も店長も思惑だとか立場としてなんとなくあんな感じになるんだろうなと想像がつくというか、彼女が態度を改めたり店長が許してあげたりすることはないのだろうなとは思う。思うのだけど、なんか丸く収まる気がして、どうやったら一件落着になるのかなあと考えてみた。
おそらく店長は彼女が何者であるのかを知らず(また知っていたとしても)、彼女の要求を呑んでしまえば後々起こり得る事態の収拾がつかなくなるのを回避すべく持ち込みを断ったわけで、話がややこしいのはバイトちゃんが勝手に判断してグラスを届けてしまったことにあるんだと思う。おまえの店か!という気がしなくもない。まずバイトちゃんが店長に相談してたら物陰から様子を伺ったりなんかしてもうちょっと違う結果になっていたのかもしれないし、まあそれでもお断り申し上げて喧嘩別れになっていたかもしれない。バイトちゃんから相談を受けてもお断りをしたのだったら明らかに店長のミスだろう。バイトちゃんいっこも悪くない。
だって飲食店てサービス業だろ?サービス業ってのはサービスを売ってるわけなんだから、客の要求に対価を求めりゃいい話なんじゃないかと思う。「ワイン持ち込みで飲みたいんだけど」と言われたのなら事情を説明してもらった上で、それこそ彼女の容姿やら年齢層(見ただけじゃ人脈まではわかんねえだろうけどさ)を勘案して「5万円申し受けます」と言ってやりゃあグラス持って行くだけでまんまと5万がポッケに入るじゃないか。ついでに食中毒になっても文句言わねっていう念書かなんかに一筆入れてもらえば言うことない。もし5万で「高い」と言われたのなら、とうとうと語られたワインへの思い入れを引き合いに出して「お客様にとってそのワインはそんなに安いものではないと思いまして」とかなんとか言っておけばいいじゃないか。それで断られたのなら金もねえくせにあれこれ言うなつって塩撒いて追い払えばいいじゃないか。
四角四面の対応をするのは軋轢を生むだけなので大人だったら金で解決するべきだよね。