うまいことを言う日記

昼飯や晩飯まであと少しっていう微妙なタイミングで小腹が空いたようなときって、ご飯はご飯としてちゃんと食いたいから我慢すべきか前菜的な意味合いも込みで何か食うかっていう文字通り腹の探り合いみたいな議論が頭ん中で巻き起こって、ここで食っちまえよ派が優勢になると既成事実を作ってしまうように手の届く範囲にある食い物を口の中に放り込むことになんですけれども、手の届くようなところに食い物がないと「わざわざ買ってきてまで食うなんて卑しいブタ野郎だ」と、先ほど脳内会議で劣勢だった我慢派が息を吹き返して紛糾するわけで、頭ん中が面倒なことになってくると、もう食う食わないを考えるのが面倒になって、コンビニあたりで調達した食料をおなかにある電子レンジのドアみたいなものをパカっと開けて直に食い物を胃袋に放り込んで議論共々蓋をしたくなりますよね。うまいこと言ったつもりになってますけれども。
以下どうでもいい内容が延々続くので畳んだ。
そんなわけで何か腹に詰め込む物を買いにコンビニに行ったってわけです車で。熱が篭らないように窓を開け放っておいた車で。そしたら、ちょっと走ったあたりでデフロスター(フロントウィンドウの下のところにある噴出し口)のあたりから割りと大きめの蛾が2匹飛び出してきたってわけです。これはもう事故するなって思いました。だってバサバサ飛んでるんです、蛾が、つがいで。いつ顔にペトって張り付くかわからない恐怖で体をクネらせて運転してて、道端には奇しくも小学生がちんたら登下校してるんです。ペトってなってギャー!ってハンドル切ったら間違いなく小学生ズドンです。F1レーサー並みのハンドル捌きが要求されてます。体にかかっている負担は2Gです。うまいこと言ったつもりになってますけど。
もしもそんなこんなで子供を轢き殺してしまったら、今夜の報道ステーション古舘伊知郎さんに「たかが蛾ぐらいで子供の命を奪うなんて我が強いにも程があると思いますが加藤さんどうでしょう」とか言われます。彼はうまいこと言ったつもりになってるに違いないんです。悔しい。悔しすぎるけど子供の未来を奪うわけにはいかない、もうどこか安全そうなところへ突っ込んで死ぬしかない、蛾もろとも吹き飛んで俺が彼らの礎になるしかないって絶望的な気分になったんですけど、停まればいいんだって気付いたので車を停めて窓拭きタオルで蛾を車外に払って事なきを得ました。そんでコンビニでチョコを買って食べました。うまかったです。