酒と泪と男とおばさん

取引先が夕食をご馳走してくれるというのでいそいそ出掛けていった。そうはいってもタダ飯を食わせてもらうのは尻の穴がこそばゆい*1。この恩を何倍にして返すことになるんだろうてなことを考えながら車海老だとか寿司だとかご馳走になった。こういう『これが接待です』って床の間の掛け軸に書かれてるような会食は初めてだったので会話が続くか若干心配だったのだけどそちらの方もなんとかなって一安心だった。ようするにウチのこと切らないでねという話だった。それと同時にあんたに転ばれたら困るからという毒のニュアンスも多分に含まれているのだけど。
一軒じゃ終わんないんだろうなって思っていた通り「さあ行きますよ」と言われタクシーに乗り込む。こっからが本番だよねってオネーサンのいる店へ。行った先はまあ筆舌に尽くしがたいオネーサンどこー?っていう店だったのだけど、そこで営業マンが追い討ちをかけるように衝撃の告白。「ボクはγGTPが非常に高いんですよ。飲んだ次の朝は体が鉛みたいになってるんです。あはは」「いや、実は肝硬変なんですよ。なので腎臓の方もちょっと悪くて。あはは」ってさっきの店からずっと焼酎飲んでるし!なんだか一気に悲しくなった。『仕事の酒』で体ぶっ壊すって。命削ってまで取らなきゃいけない仕事ってそんなのあるか。どういうわけだか悲しい酒になってしまった。オネーサンがいなかったせいじゃないと思う。

*1:断じてギョウ虫ではない