大人としてっていうのに縛られるぐらいなら幼児でけっこうだよ

自己紹介をします。僕は現金を持ち歩くと割りと不安になってしまうので財布の中身がスカスカになることが多いです。かといってカードで買い物をしたりするわけではなくて都度銀行で必要な分を下ろして過ごしています。自己紹介を終わります。
先日、生命保険に加入したとき手続きをするために保険屋さんに会社へ来てもらいました。直前まで打ち合わせがあって約束の時間ギリギリになったので急いで会社へ戻ったんですけど、ただでさえ時間がないのに燃料が無くなりそうだったので自家用ジェット機に給油をしてからフルスロットルで会社へ戻ったら丁度保険屋さんも着いたところでした。加入手続きは滞りなく進められ、署名をしたり印鑑を押したりした後に最初の支払いという段になりました。
最初の支払いは口座引き落としでなくて現金でと聞いていたので財布を取り出しパカッと開けたらほぼ空でした。『あっ』という呻き声が漏れました。顔を上げ「申し訳ない。銀行へ行ってくるので少し待っててください」と言った際、保険屋の野郎が人を馬鹿にしたような嘲笑を浮かべているのを見てしまいました。口座には巨万の富が唸っているというのに。「ふざくんな!」と叫びそうになりましたがドラマも終わっていることなので飲み込みました。けれどもあの見下した視線・・・
どうしても我慢できずローリングソバットをお見舞いしてやりました。
なんてことはなく、乾いた笑いを振りまきながら大急ぎで銀行へ行って、下ろした金を握りしめて会社へ戻って支払いました。そして「とりあえず笑っておけ」とルビが振られるような笑い声を無理矢理搾り出しておきました。というようなことから『いい大人なんだから財布の中身はしっかり把握しておこうね』ってことが教訓として今後に生かされるといいなと思いました。ちなみに今、財布の中には24円しか入ってません。あとは寝るだけだしー。