フランスとスペインで食うものが違うようにブラジルとメキシコも違うのだろう

どうしてもナッチョスが食べたいと思ったのでチップを売ってた記憶のある肉屋へ行ったら売ってなかった。肉屋め。肉屋のくせに。諦めきれなかったのでブラジル人のコンビニみたいなところへ行ってみた。この辺りに住んでるブラジル人を含む諸外国の方々が利用しているちょっと得体の知れない店。
店内をうろうろしても目当てのディップが見つからないのでレジのおばさんにまんま日本語で「ナッチョスのチップとソースが欲しいんだけど」と言ったら、おばんの眉間にスーっと皺が入り、早口でポルケパニャラーレ!みたいに言って身振り手振りで何かを伝えようとしている。負けてたまるかと思ったのでナッチョスを食べる様子を力いっぱい再現してみた。おばさんはだめだこりゃって顔になった。で、おばさん「フィリピン?タイ?」と言うので「メヒコ」と言うと、ちょっとマテというポーズをして奥から人を呼んできた。バンデラスみたいなのが出てくると思ったら、17,8歳ぐらいのすごいボインが出てきた。
おばさんとボインが連れ立って棚を物色してくれたのだけど店には置いてなかった。そのまま何も買わずに帰るのも忍びなかったので、レジのところで売ってる串に刺さったからあげみたいなのとモチを揚げたようなパンを買って帰った。からあげだと思った串揚げなのだけど、よく見ると真っ黒いものが刺さってる。キクラゲ?でもなんでキクラゲ?と不思議に思ってかぶりつくとピーマンが焦げてただけだった。びびって損した。結局串チキンカツだったのだけどすごい旨かった。パンもモチモチしてて旨かった。でも、今なんだか唇が痺れている。ぜんぜん辛くなかったのに。ボインだって見てただけなのに。